森内敬子
Moriuchi Keiko
Profile
1962年、具体美術協会の創立者である吉原治良に師事し芸術活動を始める。
大阪を拠点にしたこの団体は当時最も先鋭なアーティストが集まっており、多くの刺激を受けると共に、ラインハート、イサム・ノグチ、マン・レイ、斉藤義重、金光松美などと交流を深め、京都アンデパンダン展などに出品した。
当時10代の少女であった森内は、具体グループの美術館グタイピナコテカの床いっぱいに大きな布の縫いぐるみの作品を並べ、観衆を驚かせた。
その後、ニューヨークを拠点に活動し、国内では具体のグループ展に参加。
具体美術協会が解散した後は独力で活動の場を広げ、インスタレーションをはじめ彫刻、版画、陶芸、壁画、環境空間デザイン、舞踏とのコラボレーションなど多彩な活動を展開している。
精力的に多く個展を開催し、最近では金箔を使った作品で注目を集めている。
また、京都府知事賞、大阪府知事賞、芦屋市立美術協会賞、芦屋市長賞、朝日新聞賞など、数多くの賞を受賞。
作品は、ジョン・パワーズ財団(米国)、兵庫県立美術館、熊野大社(和歌山)、高鴨神社(奈良)などに所蔵。
- 1943年
- 大阪府出身
- 1962年
- 具体美術協会設立者の吉原治良に師事 アド・ラインハート、イサム・ノグチ、マン・レイ、斉藤義重、金光松美などと交流
- 1963年
- 京都アンデパンダン展出品
- 1965年
- 渡米、ニューヨークを拠点に活動する
- 個展開催「森内敬子・おみやげ展」(東京・内科画廊)
- 1966年
- 具体美術展出品(横浜高島屋、数寄屋橋セントラル美術館、大阪グタイピナコテカ~’68年)
- 1969年
- 具体美術小品展出品(大阪グタイピナコテカ)
- 1970年
- 具体祭り出品(大阪・万博お祭り広場) 具体ピナコテカ最終展出品
- 1972年
- 具体美術協会解散
- 1975年
- 個展開催「森内敬子展」(京都・ギャラリー16)
- 1976年
- 「具体美術の18年」出品(大阪府民ギャラリー)
- 1979年
- 「吉原治良とその後」出品(兵庫県立近代美術館)
- 1981年
- 個展開催「おみやげインスタレーション展」(銀座・村松画廊)
- 1982年
- 個展開催「おみやげインスタレーション展」(大阪・中村画廊)
- 1983年
- 西独にてパーソナルコンピューター登場後の人間の意識エネルギーを学ぶ(~’86年)
- 1986年
- 個展開催「鳥展」(西独・ブルバ邸)
- 1987年
- 「大和マンダラ」緞帳制作(奈良・川西町多目的ホール) 「當麻マンダラ」陶壁画制作(奈良・當麻町カルチャーセンター)
- 1988年
- 「掛川の時の流れ」陶壁画制作(JR東海道新幹線掛川駅南面壁全面) 「掛川マンダラ」陶板制作(JR東海道新幹線掛川駅南側路面全面)
- 1989年
- 「宇宙マンダラ」陶壁画制作(兵庫・東条町コズミック・ホール)
- 1990年
- 「テンペルティトウルという名の彗星」陶壁画制作(鹿児島市立科学館) 「ヒエログリフによるファラオの名」陶壁画制作(鹿児島市図書館)
- 1991年
- 個展開催「宇宙マンダラ展」(奈良・萬京ギャラリー)
- 1992年
- 個展開催「シャンバラ展」(大阪・シェスタ・タイムギャラリー)
- 1993年
- 個展開催「森内敬子展」(大阪・三越ギャラリー)
- 1994年
- 個展開催「崑崙の桃展」(奈良・萬京ギャラリー)
- 1996年
- 個展開催「未来からの點伝展」(奈良・そごうギャラリー)
- 1997年
- 個展開催「エンジェル・ガブリエルの囁き展」(大阪・ギャラリーKURANUKI、~’03年)
- 2004年
- 「具体」50周年記念回顧展出品(兵庫県立近代美術館)
- 個展開催(奈良・五風舎、同’05~06)
- 個展開催(大阪・ギャラリー井上、同’05~06)
- 2008年
- 個展開催「森内敬子展」(名古屋・NODA CONTEMPORARY)
- 現在、京都在住